Never Ending Dream

18日にMr.Childrenのスタジアムツアー@長居陸上競技場に行ってきました。

以下とっちらかった感想を記します。気が乗ったときに書き足していきます。まとまる見込みがありません。
ただ、この日の気持ちを文字にして残しておきたいので。

先行予約に落ちまくり、諦めていたこの公演。
しかし始まってみたら各会場で当日券が売られている*1し、セットリストを見たらアリーナで披露しなかったアルバム曲になつかしいあの曲(後述)をやっている!これを逃したらもう聴けんぞ!
…という衝動に駆られチケット代を握り締めて大阪へ向かったのです。
彼らの姿を見るのはもちろんですが、ホールよりも大きな会場で、ワンマンコンサートを見るのはこれが初めて。
会場に入ってまずは競技場の大きさに口をぽかんを開き、直後、この場を埋め尽くす全ての人がミスチルのために集まっている事実を体感する。
すでに途方も無い思いになりました。


入れた時刻が遅かったので着席してややもすると開演。
雫が水面に落ちて広がる波紋が印象的なオープニング映像と共に、メンバーと小林さんの5人が登場。
新曲「かぞえうた」の歌いだしを記した五線譜が映し出されると、桜井さんがアカペラでかぞえうたをワンコーラスだけ。
続いて鳴り響いたのは「Prelude」のシンセ。
“ Hey You,日が暮れる 今日はどんな1日だった?”
タイトルに反してアルバムでは終盤の要となる、今日を省みることで次へと踏み出すこの曲には夕焼けに染まる街と心地よい風が見える。
時刻は18時前。この時間帯に空が見える場所で演奏されることを待ちわびていたのではなかろうか。


4曲目の「I'm talking about lovin'」も意外や意外、なかなかのライブ映え…って、ネオアコっぽいカントリーはブレイクする前からの十八番なんだから柔軟な横乗りのリズムが刻めるのも尤もか。
ラスサビの“I like you. I love you”のコール&レスポンスを数回続けてそのまま〆るかと思いきや、、、
♪いーつーのひーもー このーむねにー…
と、誰もが知るあのサビが歌われると途端にみんな大合唱。そして5曲目にして「innocent world」へ。
一体感を徐々に高めていった上でこのフレーズ投げるのはズルイw


軽いMCを挟んで、「夏に似合う、海を舞台にした曲を」と言って砂浜の映像。そして私がこのライブに行く引き金となった「Replay」!
初期特有のあどけない恋愛の歌詞と、ポップスのツボをきっちり突いてくる隙の無いメロディーの到達点。昔から大好きな1曲なのです。
Atomic Heartより前の曲はなかなかライブで日の目を見ないのですが、この時代の曲もちゃんと制作側に愛されていることを確認できました。
続く「君が好き」では“東京の夜”という歌詞が“大阪の夜”に。この日はまだ夜というには太陽が落ちきってないのが惜しかったかな。次週の仙台公演ではきっとシンクロするはずだ、と思ったり。


内省的な小曲「蒼」*2、皮肉を露わにした「I」をきっかけにシリアスなパートに突入。
このツアーが最新アルバムのために組まれたと考えたらハイライトは「365日」なんだろうけど、うーん…個人的には演出がどうしても引っかかる。
世界の人口、出生率、餓死率、加えて今回は原発の数に風車の数といったデータが流れて、人が1年に愛し合えるのは、って出て演奏が始まるの。もっと素朴なイメージだから語りすぎでちょっとなあ。2年前のツアーと同じだし、少しひねりが欲しかったというのも。
それよりも重要な位置を担ってたのは「CENTER OF UNIVERSE」と「Everything is made from a dream」だった。
なにしろ最も実験性に溢れた、というか自由気ままに作られたアルバム『Q』の根幹を成す2曲ですよ。
アリーナでは『深海』を象徴する「シーラカンス」が披露されたというし、セットリストにメリハリを付けるにしても大胆な選曲が続く。20年目を目前にして、過去の表現を自らの手で再解釈する時期だったのかもしれない。


「ロックンロールは生きている」→「ニシエヒガシエ」のあいだは左足でリズムを刻みながら隣の迷惑にならない程度に踊る。
ここだけ、普段行き慣れた“ハコ”の中でのライブの楽しみ方が戻ってきてました。

*1:セットを組んだ後で安全だと分かった席を売り出しているようですね。前回までも出ていたとか。

*2:間奏の口笛に拍手が起こってたけど録音じゃないかと言う声も…